こんにちは。

アリヨンスのマリッジコーディネーター みかちょうちょですおねがい

 

婚活とは文字通り、将来の結婚相手を探す活動です。

恋愛とは違い、結婚相手となると本人同士が良ければそれでOKというものではありません。

お互いの家族の事情、宗教問題など、様々な問題が絡んできます。

 

特に宗教問題は厄介です。

せっかく本人同士は愛情があるのに、泣く泣く家族の反対で破談になるケースも散見されます。

本日は、婚活と宗教問題についてお話したいと思います。

婚活と宗教問題

 

アリヨンスの加盟しているIBJでは、もともとプロフィール項目に宗教のあり、なしを記入する欄がありました。

宗教項目は今は削除されていますが、定例会でも宗教問題については度々論議がありました。

プロフィールに事前に記載する、プロフィールには記載せず機微情報として申し送り項目でカンセラー同士で確認する、本人の口からお相手様にお伝えする、どれをしなければならないと規制はできないが、後々のトラブルにならないよう気を付けること、とされています。

 

私が会員さんのプロフィールを確認すると、

「○○教に興味をお持ちの方を希望しています。」

「○○教を信仰しておりますが、配偶者様には入信を強要するつもりはありません。」

などと記載している方もいます。

 

中にはプロフィールには記載したくない。

交際初期に早い段階で自分の口で伝えたい、と言う方もいらっしゃるようです。

その辺りは持病のお伝えの仕方と同じで、伝え方には細心注意を払わなければならないようです。

実際の事例

 

ケース1

男性会員はご家族がある宗教に入信はされていたが、本人も含め宗教活動はほとんどしていなかった。

そのため特段プロフィールにはそのことを記載していなかった。

たまたまお見合いをした女性会員が同じ宗教に入信されていたことをプロフィールの記載で知った男性会員が、悪気無く「自分の家にも曼荼羅が飾ってあるんですよ。」とお伝えした。

しかしそのことが禍し、「宗教に入信しているのにプロフィールには記載がなかった。(自分はお見合が組みずらくなることを分かった上で記載しているのに)」と言う理由でお断りを受けた。

 

ケース2

女性会員がある男性会員と真剣交際に進むこととなった。

事前に自分がある宗教に入信していることを、男性会員にお伝えした。

しかし、男性会員のご家族の大反対を受けた。

「お相手は無宗教の方が好ましい。」という理由からであった。

何度か話し合いをしたものの、最終的には交際終了となった。

 

ケース3

男性会員はある宗教の熱心な信者であった。

男性会員は、プロフィールには記載せず、直接自分の口で宗教の信心はしているものの、お相手には一切入信を求めないとお伝えし、お相手女性はそれを了承。

そのまま成婚に至った。

宗教問題の考察

 

私も宗教問題に関しては、色々な経験をしました。

そこから感じたものをお伝えしたいと思います。

 

現代の日本人はほとんどが無宗教という観念を持っていますが、実はほとんどの日本人は何らかの宗教と関わって生きています。

お葬式は必ずその家の宗教に則って執り行われます。

必ずどこかのお寺、もしくは教会に家のお墓がある筈です。

 

日本には、もともと古来からの神道があります。

須佐之男命や天照大御神など、皆さんご存知ですよね。

また、海外から伝わった儒教や仏教なども日本には深く根付いています。

 

海外では、そもそも何かしらの宗教を信心しているのが当たり前という観念があります。

なので普通に

「あなたは何を信仰していますか?」

と聞いてきます。

そこで

「自分は無宗教です。」

などと答えたら、『信じられないガーン』と言う顔をされるそうです。

 

信仰はその人の自由であり、誰に邪魔されるものでもありませんので、信仰があるだけで排除する考え方はどうかと思います。

 

また、信仰を持っている人間も、お相手が別の信仰を持っていた場合、それでは交際は出来ない、と決めつけるのもどうかと思います。

お相手にも信仰の自由があるからです。

自分の信仰する教えが唯一絶対と言う考えは、他を排除する考えに他なりません。

 

私はみんながこのような考え方になれば良いな、と思います。

その人にはその人なりの考えがあり、生きてきた地図があるということを、お互いに理解しあうこと。

自分が宗教には無関心であったとしても、お相手の信じるものがあれば、理解を示してあげること。

自分が何かしらの宗教を信じていたとしても、お相手が別のお寺、教会に行きたいと言ったら、行かせてあげられること。

 

婚活のお相手を同じ宗教を信じる人が良いというのであれば、それもひとつの考え方であると思います。

どの宗教も等しく尊いと、敬いと尊敬の念を忘れない世界が望ましいと思います。

あくまで理想論ではありますが・・・

 

今日はちょっと難しいお話をさせて頂きましたが、皆さんの参考になれば幸いです。