こんにちは。
アリヨンスのマリッジコーディネーター みかです
気持ちを伝えることは難しい
皆さんはこんな経験をしたことはありませんか?
〇LINEの連絡でお相手と上手く意思疎通がいかなかった
〇いつもと違うお相手の表情からお相手が自分に対して何か思っているな?と感じ取ってしまった
〇しぐさや行動から察して欲しかったのにお相手に全然気づかれなかった
「あるある」
と言う方、結構多いのではないでしょうか?
文章で気持ちを伝える難しさ
例えば、これは娘二人が元夫と食事に行く約束をし、途中で長女Mちゃんが行けなくなってしまった時の実話になります。
まずMちゃんが、元夫にLINEで連絡を入れました。
M「○○ちゃんと出かける約束をしてしまったから、日にちを変えてくれる?」
元夫「A(次女)は大丈夫なの?」
M「Aちゃんは行くよ」
元夫「分かった。行ける日にちが分かったら教えて」
このような内容のやり取りをしました。
元夫は娘が2人と都合が悪くなったと勘違いをし、
「Aは(日にちが変更になっても)大丈夫なの?」
という意味でLINEを入れ、Mちゃんは
「(今日私は行かないけど)Aちゃんは行くよ」
と伝えたつもりでした。
結果、Aちゃんは元夫との待ち合わせ場所に予定通りに行き、元夫は来なかった、という悲しい結末を迎えました。
LINEの読み間違いによる勘違い、よくあることと思います。
相手がこう思っているのでは?は遠からずだけれども違うことが多い
また、これは交際をしている時にあるあるのケースです。
A君とBさんはプレ交際をしています。
ある時いつものようにA君とBさんはレストランで食事をしました。
その際Bさんが料理と一緒にお酒を注文したのを見て、A君の顔が曇ったのをBさんは見逃しませんでした。
その後A君の態度が変わったことを気に病んだBさんは担当カウンセラーさんに相談しました。
「Aさんはその時普通のグラタンを注文していたんです。
きっと私がお酒を注文したので、お酒をよく飲む、お金がかかる女だと思ったんじゃないでしょうか?」
担当カウンセラーさんがそれを受けてお相手のカウンセラーさんに確認したところ、A君は確かにその時ちょっと思うところがあったようですが、理由はBさんの想像とは違ったところにありました。
Bさんがその日風邪気味なのを知っていたAさんは、そんな時にお酒を頼んでも大丈夫なのか?と心配したそうです。
「体調大丈夫ですか?」
とAさんはBさんに確認しましたが、Bさんはそのまま料理を注文しました。
結果、Bさんはお酒のせいかあまり食が進まなかったようです。
それを見たAさんは「自分の体調に合わせて料理を頼めば良いのに・・・言い出したら聞かないタイプなのかな?」と、価値観のすり合わせが上手くできるか不安に駆られてしまったというオチでした。
心理学的分析によれば、お相手のちょっとした表情の変化で何かを察してしまうことは普段の生活でもよくあることですが、何か変?は気づいたとしてもその理由は自分の憶測とは外れていることが多いようです。
察して欲しいはすれ違いのもとになる
これも恋人同士の関係、夫婦の関係でよくあるパターンになります。
Cさんはよく彼にクッキーを焼いて持って行ったり、プチレターを渡したり、彼に気遣いを忘れないマメな女性です。
恋人のD君はそんなCさんのことをとても好きでしたし、素敵な女性と思っていました。
しかしある時、突然Cさんから衝撃的なことを打ち明けられます。
「私はD君のために一生懸命に頑張ってきたけど、もう疲れたから終わりにしたい。
あなたは私が思っていたより冷たい人だった。とても失望した」と・・・
いったい何のことやらD君はしどろもどろです。
実はCさんはD君からも何かの折にはプレゼントを貰ったり、もっと大事にしてほしいという不満を前々から抱えていたのです。
女性同士のコミュニケーションであれば、お土産を貰ったり、お誕生日にプレゼントを貰ったらお返しするのが当たり前、という言葉に出さずとも暗黙のコミュニケーションルールが存在します。
例えば女性が家事をしていたら、心の中で「あなたも手伝ってよね」という感情を抱えているということ、よくありますよね?
でもこれは男性にはほぼ通用しないのです。
いわゆる男性脳と女性脳の違い、というものに他なりません。
解決提案~婚活の場での仲人の課題
以上のように今まで紹介した3つのケースを解決するにはどうしたら良いのでしょうか?
〇LINEの連絡でお相手と上手く意思疎通がいかなかった
この場合は、主語をきちんとつけて送るだけでかなり読み間違いは減ります。
日本語はどうしても主語が省略されてしまいやすいので、それが誤解を生む要因となっていることが多いからです。
「○○ちゃんと出かける約束をしてしまったから、日にちを変えてくれる?」
↓
「私が○○ちゃんと出かける約束をしてしまったから、今日はAちゃんだけ行くね。私と会う日にちを変えてくれる?」
このように伝えていればきっと間違いは起こらなかったことでしょう。
〇いつもと違うお相手の表情からお相手が自分に対して何か思っているな?と感じ取ってしまった
この場合は、何か変?と思ったことをお相手に正直に伝え、話し合うのが一番です。
しかし関係性がそんなに深くない場合に起こりがちなケースとなりますので、聞きづらいと感じた場合は担当カウンセラーさんを通してお相手に聞いてもらう、ということも効果的です。
ただこの場合注意して欲しいのは、お相手から伝わった情報をきちんと素直に聞くということが重要だということです。
お相手から返ってきた回答を受け入れられず、更にギクシャクしてしまうこともあるからです。
納得できないような回答だったとしても、「お相手はそういう価値観なのだな」と受け入れ、「自分とは価値案が違うのだな」という認識で落ち着けば良いだけなのですが、案外そうはならない方もいるようですので。
〇しぐさや行動から察して欲しかったのにお相手に全然気づかれなかった
この場合は、察して欲しいという考えそのものを捨てることが必要です。
お相手は全く別の人間なのですから、言葉に出さない自分の気持ちを分かるはずがない、と言う前提でお相手に伝えてあげるのが良いでしょう。
気持ちの伝え方のコツとしては、ポジティブな言葉を使うのが効果的です。
「こうしてくれると私はとても嬉しい」
と、お相手がそうしてくれることによる効果も併せて伝えてあげると、
「そうなのか。そんなことで喜んでもらえるならやってあげよう」
と、お相手もポジティブに要求を受け入れやすくなるからです。
決して、「どうしてこうしてくれないの」というようなネガティブな言葉を使わぬようご注意願います。
人は誰しも自分を俯瞰視することが苦手です。
結婚相談所での婚活のメリットは、そんな自分では気づきずらいコミュニケーションの癖を第三者(カウンセラー)が気づき、一緒に見つめ、軌道修正を図れることと思います。
特に用事は無くとも、「自分の気持ちを聞いて欲しい。受け止めて欲しい」と連絡を取ってくる会員さんもいます。
何かあれば自分の気持ちを共有し、理解して欲しいと思うのが人間の性だからです。
結婚相談所での婚活成功のポイントは、カウンセラーさんといかに円滑なコミュニケーションを図れるかにかかっていると思います。
時に会員さんは私のサポート向上のヒントをくれます。
有難いことです
「会員さんの幸せは私の幸せ」をモットーにまだまだ至らぬ私ではありますが、これからも精進していきたいと思っています