こんにちは。
アリヨンスのマリッジコーディネーター みかです
突然ですが、皆さんには大事な人はいますか?
親御さん、兄弟姉妹、恋人、配偶者、こう聞かれて皆さんが思い出した人は誰でしょうか?
もしあなたが、その一番大事な人をある日突然亡くしたら、どうしますか?
本日はそんなお話しになります。
私はマリッジコーディネーターの仕事の他に占い師の仕事も持っています。
タロット鑑定士マリンという鑑定名でお仕事をさせて頂いてます
お陰様で少なくはありますが、定期的に鑑定に訪れる方もいまして、大変有難いお話しです。
つい先日、久しぶりに私の前職からの繋がりのお客様から鑑定依頼を頂きました。
このお客様とはしばらくご無沙汰してまして、本当に久しぶりだなぁと思いながらお会いしました。
鑑定依頼の内容は彼女のお仕事に関するものでしたが、それとは別の雑談の中で突然彼女が
「実はね、夫が亡くなりまして・・・」
と、話し出しまして、私は言葉を失ってしまいました。
彼女の夫は私の彼T君と1歳違い、まだまだ若い50代です。
救急車で運ばれ、病気が見つかり、亡くなるまでほんの2週間ほどの出来事だったそうです。
まさか亡くなるとは思ってもいなかった大事な人を彼女はわずかの間に失ったのです。
お子様も無く、旦那様と二人暮らしの彼女は本当に一人になってしまいました。
事の顛末を聞きながら、私は彼女にどんな言葉をかけてあげたら良いのか、全く思いつくことができませんでした。
そんなことがあったにも関わらず、彼女はいつもと変わらない話口調で
「これから火葬と簡単に葬儀の準備があって、あっという間の出来事だったんですけど、なんだか古市さん(彼女は前職からのご縁ですので、私のことをそう呼びます)のことが頭に浮かんだんです。」
このように語りかけてきました。
「そうでしたか。
こんな大変な時に思い出して下さり、有難うございます。
大変でしたねお悔み申し上げます。」
このような会話の中で、
(きっとお辛いだろうに・・・気持ちを素直に出せないのはヤバいな💦大丈夫かな💦💦)
そんなことを思いながら、彼女の話、ご主人のこと、ご主人が亡くなるまでのことをゆっとりと聞いていきました。
そのうちに、突然彼女の目から大粒の涙が溢れてきました。
「私は今まで、自分のことを不幸だなんて思ったことは一度も無いんです。
家庭も仕事ももちろん色々あったけど、この人がいてくれるから生きていける、と思って今まで生きてきたんです。
でも今は・・・神様は私のたった一つの大事なものまで奪っていくのかって・・・そう思ってしまうんです。」
「そうですよね。
そう思ってしまうのも仕方ないです。
やっと泣いて下さり有難うございます。
安心しました。
泣きたい時は泣いていいんです。
悲しい時は泣いていいんです。」
そう彼女に伝えながら二人で泣いていました。
それからまた、1週間ほどして彼女から連絡を頂き、一緒にディナーを食べながらお話ししました。
「今はゆっくりするのも良いと思いますよ。
何か気が紛れることがあれば、やってみるのも良いと思いますよ。」
「今はね、部屋の片づけをしてます。
彼の食器を捨てて・・・彼の洋服も全部捨てた・・・思い出すから・・・
家にいて彼のものを見ると思い出して辛いから・・・全部捨てました。
火葬が済んでね、この間まで生きて話していた人が、こんなに小さくなってしまうんだって・・・なんだか不思議な気持ちです。」
彼女がまた涙で顔を濡らしながら話す言葉を私はじっと聞いていました。
ただただ、彼女の想いを聞くことくらいしか私にできる仕事は無かったからです。
人は、苦しいこと、辛いこと、悲しいことがあっても、心の傷をすぐに治す治療薬なんてありません。
薬があるとするならば、ただただ気持ちをため込まずに吐き出すことと、「時間が薬」・・・これだけです。
だから、一緒に泣きながらただただ彼女の話を聞いていました。
神様は乗り越えられない試練は人に与えないと言います。
彼女がゆっくりと生きる元気を取り戻し、また笑ってくれるのを待っていますし、私は彼女にその力があると信じています。
そして、愛する人が目の前にいることは決して当たり前ではなく、何物にも勝る幸せなのだと気づかされました。
神様、どうか彼女に幸せに過ごせる余生と生きる勇気を与えてください。
そう願って止みません。
そして皆さんも今目の前にあるごくごく当たり前の小さな幸せをかみしめて欲しいと思います。
本日も最後までお読み頂き有難うございました。